2025年11月 藤波 陽一郎 さん
(東京三田倶楽部)
会員紹介シリーズ 第4弾!

─ まず自己紹介をお願い致します。
藤波:
- 1958年生まれですので今年で67歳になります
- 慶応義塾には普通部から入りました
- 1981年に経済学部を卒業して、その当時あった長期信用銀行に入社しました栗田さんとは普通部から一緒ですが、同じクラスになったことはありません。また、入社した会社も同じで、仕事の部門も近かったことから良く知っている間柄で、もう50年以上の付き合いになります。
- 学生時代はこれと言って熱中したものはありません。卒業して本当に後悔しているのは、普通部から大学卒業までの10年もの期間で何か集中できるものを持っていたら、人生どのように変わっていたかと思います。
─ 倶楽部のご入会は、いつからでしょう?
藤波:
- 入会したのは2006年です
- 入会動機は、倶楽部のメンバーである同期の佐藤裕久さんからの勧誘です。2006年は卒業25周年の年で、ご存知のようにこれを契機に色々な同窓会活動が始まります。卒業後私は何もそのような活動には参加してはいなかったのですが、佐藤さんから大学のクラス会をしようという提案があり、その打ち合わせの場所として指定されたのが倶楽部でした。倶楽部ルームを訪ねてみると、同級生以外に何年もお会いしていなかった懐かしい面々と偶然再会することとなり、ご縁を感じました。その後、佐藤さんから入会のお誘いがあり、サラリーマン人生の先も見えてきたことから、入会しました。
─ 倶楽部での現在のご活動は?
藤波:
- 所属しているのは会員委員会で、入会当時からずっと変わりません
- 倶楽部運営には、会員委員長・副代表・代表・監事・評議員として、倶楽部の運営に微力ですが携わっております。
- 最近では、倶楽部の大先輩が立ち上げられた「本を肴にしゃべる会」の取りまとめをしています。
本を肴にしゃべる会とは、月例会方式で開催され、これまで400回を超える倶楽部でも最も古い実績がある会です。会の趣旨は輪読会ではなく本を肴にして会話を楽しむもので、本は読んできても読まずに来ても構わず、会話の内容は時事問題・身の上話・異業種情報等、創設以来変わっておりません。但し余りにも勝手なお喋りにならないよう、開始後1時間は、参加者が一人3~5分間程度話をするのを行儀よく聞くことがールとなっています。その後はフリートーキングになり、快い余韻と共に散会となることを目指しています。
─ 今まで感銘を受けた本、ご記憶に残っている本をご紹介ください。
藤波:
実は私自身は読書が好きではなく、学生・サラリーマンを通して余り本を読んだ経験はありません。
従いまして、感銘とか推薦出来る程の読書量はありませんが、記憶に残っている本としては「夏の庭The Friends 湯本 香樹実」があります。
内容は少年達の成長物語なのですが、20年位前に中学受験の国語問題としてよく取り上げられた小説です。丁度私の子供も中学受験生であったので、試しに過去問を解いていた際とても衝撃を受けました。小説には、不倫等家庭内のドロドロしたことが書かれていて(勿論そこの部分は入試には出ませんが)今の入試はすごいことになっているのだと思い、それ以来中学受験の国語の問題には興味があり、さらに退職後は塾のアルバイトをして小学生と接しています。なお、この本の文章から、香りや色・味覚そのものを感じられたというのも強く印象に残っています。
─ 読書以外のご趣味は?
藤波: 趣味と言うほど長続きしているものはありませんが、ここ2~3年は家庭菜園をしています。野菜を育てるのはどんなに大変か良く分かりました。今年の成果として、キュウリは全滅、ナス3個トマト2個でまあまあ収穫があったのは、ミニトマトだけです。
─ 最後に、倶楽部での思い出をお聞かせください。
藤波:
The Voiceのお話を頂きました時、最初はお断りをしました。その理由として、私の理解ではThe Voiceに出られる方はその方の人生において「何らかのものをお持ちで且つそれを実現されている方」であり、第三者からもそれが分かる方だと考えております。
私のような何もないサラリーマン人生ではお話しすべきことはなく、これを記事にしたら恥ずかしい限りだと思っていました。倶楽部のメンバーには、私よりずっと適任な方が大勢いらっしゃいます。
私が代表を務めた2年間(2019年4月から2021年3月)は、コロナ対応(2020年以降すべて)に終始し、正直余り良い思い出が無く、思い出したしたくなかったからです。
先般9月のミニ講演会で、「在宅医療について」を拝聴いたしました。男性の平均寿命81歳に対して健康寿命は72.5歳とのこと。平均的に見れば、後5年しか元気に生活出来る猶予がないことにショックを受けました。フレイル(フレイルとは、運動機能低下だけのことを指すのではなく、精神的肉体的な機能全てが弱まるとのことを指す)にならないよう、これからは『今日用(きょうよう、今日の用事)と今日行(きょういく、今日行く予定)』を大事に、倶楽部の行事に参加して行きたいと思いますので、今後共皆さまよろしくお願いいたします。
─ このたびは、The Voiceの取材をお引き受け頂きまして誠にありがとうございました。

